部屋を片付けるためには、部屋の用途を決めよう

少し前に部屋の片付けをしていて思ったことを書きました。

目次

部屋の用途を決めよう

部屋はそれぞれの用途があります。会議室では会議をすることができます。寝室では寝ることができます、風呂では入浴することができます。キッチンでは料理をすることができます。トイレでは排泄することができます。

そして、部屋を別の用途に転用することは意外と難しいものです。 会議について考えてみます。寝室にはでかい机もプロジェクタもありません。風呂にノートPCを持ち込むのは無理です。トイレで6人詰めて会議していたらちょっと嫌ですね。キッチンでの会議は楽しいかもしれないですが、ガスコンロがちょっと邪魔ですね。 寝ることについても考えてみます。会議室では寝れるかもしれませんが、床は硬そうです。風呂で寝るのは命の危険があります。トイレで寝るのは肩が痛くなりますし、キッチンで寝ていたら寒そうです。 料理はどうだろう。会議室や寝室で料理するには換気扇が足りなそうだし、中国では風呂やトイレで魚を捌いてそう(偏見)だがここは中国ではありません。 そして、間違っても会議室で排泄してはいけませんし、寝室で排泄してもいけませんし、風呂で排泄してもいけませんし、キッチンで排泄してもいけません。

「片付いている」とは、「部屋本来の用途で部屋を即座に利用できる」状態のことだと言えそうです。 なんでも捨てれば良いという訳ではないのです。少なくとも、トイレにトイレットペーパーは必要です。 また、部屋を片付ける際に最初にやるべきことは、部屋の用途を決めることだとも言えます。 その部屋がトイレでなかったら、その部屋にトイレットペーパーは必要ではないのです。

物は少ないほうが良い

最近こんまりでも言われている通り、片付けるためには物を減らせ、とよく言われます。 なぜ物の増加が片付けによくない影響を与えるのでしょうか。

物が増えると、その増えた物をどこに置くかを考える必要があります。 「空気清浄機を買ってきたが、どこに置こうかな、衣装ケースを動かしてそこに空気清浄機を置こう」 のように玉突き的に物を移動した経験はありませんか? 理想の並べ方を求めていろいろな配置を試行錯誤したことはありませんか?

物が増えると理想の配置を考えるのにも時間がかかるという現象は、高校数学での順列の問題として捉えることができます。 4個の物を一列に並べる時の並べ方は24通りですが、8個の物を一列に並べる時の並べ方は40320通りです。

  • 4P4 = 4 × 3 * 2 * 1 = 24
  • 8P8 = 8 × 7 × 6 × 5 * 4 * 3 * 2 * 1 = 40320

4から8になったら2倍でしょ位に思ってたらいきなり1680倍です。 物が増えると並べ方がめちゃくちゃ増えるので、物が増えると片付けが困難になるのも仕方ないなという感じがしますね。

部屋は多いほうがいい

例えば、1DKに住んでいた人が2DKに引っ越した時のことを考えてみます。 いままで、ワンルームで寝る部屋兼オタク部屋だったのを、寝る部屋とオタク部屋に分割します。この時、物の並べ方はどうなるでしょうか?

今まで、寝室用品(布団など)が4つ、オタク用品(漫画棚、フィギュアなど)が4つあり、これを1つの部屋に並べていた場合、並べ方は40320通りだった訳ですが、 これを寝室とオタク部屋で4つずつ並べる場合、並べ方は48通りになります。

  • 1DK: 8P8 = 8 × 7 × 6 × 5 * 4 * 3 * 2 * 1 = 40320
  • 2DK: 4P4 + 4P4 = 4 × 3 * 2 * 1 + 4 × 3 * 2 * 1 = 48

物の総量は変わらないのだから変わらんでしょ位に思っていたらいきなり1/840倍です。 部屋が増えると並べ方がめちゃくちゃ減るので、部屋が増えると片付けが楽になるという感じがしませんか? 1Rの物件に住んでいる人は2DKの物件に、2DKの物件に住んでいる人は4LDKに引っ越しましょう。 全体の物を減らすことだけではなく、一部屋あたりの物を減らすことによっても片付けを楽にすることができるのです。

物を増やす際に、捨て方を調べよう

どんどん物が増えてしまい減らすことができないのは、物を買うのは簡単だが、物を捨てる際に捨て方を調べるのが面倒という所に起因しています。

物を買ってくるのは簡単です。Amazonで買えば自宅まで届けてくれます。しかし、捨てるのはとても面倒です。燃えるゴミを出すのでさえ、回収日が決まってて面倒だったりしますが、粗大ごみはごみ処理チケットを購入し て専用のサイトから予約する必要があるとか、そもそもテレビは粗大ごみで出せず、適切な小型家電リサイクル法 認定事業者で回収してもらう必要があるとか、捨てる物の種類によって色々あり、調べるのが大変面倒です。

買う際に捨て方を調べましょう。買う際に捨て方を調べるようにすると、買うのが面倒になるので物を買いにくくなるという副作用もあります。 パソコン本体や周辺機器については、リネットで回収してもらうのが楽です。自宅まで取りに来てくれます。

また、物を買う際に、捨てやすいものを買うと良いでしょう。 例えば、リチウム電池を内蔵するガジェットを買うと、捨てる際にバッテリーを取り出して電池は別に資源ゴミとして出す必要があり面倒です。 乾電池で動くか、バッテリーが着脱可能なガジェットであれば、破棄する際にバッテリーを取り出す手間が省けます。

服は状態に応じて置き場所を変えよう

服で片付けが破綻することが多いのはなぜか。これは服が状態を持つことに起因します。

  • 洗濯に関する状態
    • 汚れている服
    • 洗濯したがまだ濡れている服
    • 洗濯して乾燥もした服

ここに書いた以外にも、アイロンもかけた服、ちょっと着ただけの服、などの状態が考えられますが、今回は3種類で考えていきます。

また、洗濯して乾燥もした服は明日着る可能性があるかどうかによって2種類に分類できます。

  • 洗濯して乾燥もした服
    • 明日着る可能性がある服
      • 普段着
    • 明日着る可能性がない服
      • 季節はずれなので明日アロハシャツを着る可能性はない
      • 特に行事がないので明日礼服を着る可能性はない

基本的に、洗濯に関する3つの状態の服は状態ごとにそれぞれ別の場所に置く必要があり、それぞれに置き場所を作る必要があります。 濡れている服をそのままチェストに突っ込むことはできません。物干しに配置し、乾燥するのを待つ必要があるのです。

明日着る可能性のない服が普段着の近くに置いてあると邪魔です。 普段着はハンガーラック、季節はずれの服やZOZOSUITはチェストに入れると良いでしょう。礼服はハンガーにかけてクローゼットで保存しましょう。 ハンガーラックとチェスト、クローゼット、どれも良さがあります。ハンガーラックはアクセスのしやすさ、チェスト、クローゼットは保存性に優れます。

まとめ

ここまで書いてきた内容をまとめます。

  1. 部屋の用途を決めよう
    • 用途がはっきりしたら、用途のために必要な物を部屋に配置します
      • 例)寝る部屋だったら布団、勉強部屋だったら机、など
    • 部屋は多ければ多いほど有利です。1Rの物件に住んでいる人は2DKの物件に、2DKの物件に住んでいる人は4LDKに引っ越しましょう
    • 1部屋あたりの物の数を減らしましょう
  2. 物を増やす際に、捨て方を調べよう
    • 捨て方がはっきりしていれば、いざ捨てる際も安心して捨てることができます
    • 捨てやすいものを買いましょう
  3. 服は状態に応じて置き場所を変えよう
    • 服は状態を持ちます。洗濯に関するもの(未洗濯・洗濯済・乾燥済)と、明日着る可能性(明日着る可能性がある・明日着る可能性がない)の2軸があります
    • 服の状態によって置き場所を分けましょう。ハンガーラック、チェスト、クローゼット、3つそれぞれに良さがあります